製作について
デザイン
無垢の木の持つ味わいを生かし、住まいに安らぎをもたらす家具を作りたいと考えています。
形はシンプルで丈夫な、長く使える家具をめざしています。
使用目的や雰囲気など、お客様の好みに合わせて細かく対応します。
材料
国産広葉樹の無垢材を中心に使っています。
材木は主に安曇野市にある原木市場で購入しています。長野県内の地元の木です。
在庫の材料で不足がある場合は、長野市の材木屋さんから購入します。
クルミ、サクラ、クリ、ナラ、ハンノキ、キハダなどを主に使っています。
ナラ材は国産材の入手が難しいので、外国産のオーク材も使います。
引き出しの底板、箱物の背板などにはシナ合板を使う場合もあります。
つくり
家具はホゾを作り、接着剤を使った木組みで製作します。
ネジなどの金物も必要に応じて使用しています。
塗装
塗料は植物性オイルと蜜蝋です。
汚れやキズが付きやすい面もありますが、メンテナンスは難しくありません。
木にふれる手触りや、使い続けた時の味わいが楽しめます。


使用上の注意点
無垢材の特徴と注意点
無垢材は湿度の変化に敏感です。製品として完成したあとでも板が伸び縮みします。
季節的な変化や経年変化で板が反ったり、引き出しなどが動かしにくくなることがあります。
直射日光やストーブ、エアコンなどの熱や風で急に乾燥しますと、割れや反りの原因になることがあります。家具の配置にご注意ください。
なお、湿度に対する反応は時間が経つと少なくなっていきます。
オイル塗装の特徴と注意点
オイル塗装の家具は汚れや傷、水滴やコップの跡などがつきやすいです。
水分がついた場合は早めにふき取り、熱い物は直接置かないように注意が必要です。
鉄や銅など金属製品は直接置くと黒い跡が付いてしまいます。コースターなどをご使用ください。
汚れた時は水拭きできますが、濡らしすぎないようご注意ください。
オイル塗装は木を保護する硬い塗膜がありません。
テーブルや机でボールペンを使って紙に字を書く場合は、下敷きなどをご使用下さい。
天板が凹んで字のあとが残ってしまいます。

お手入れ方法
ダイニングテーブルなどの汚れやすい家具は半年に一回くらい、ほかの家具は数年おきにオイルを塗っていただくと色艶が良くなり、汚れにくくなります。
オイルの塗装は塗ってからふき取るだけで、難しくはありません。
塗りすぎや拭き取り不足の場合はベタつきの原因になりますので、メンテナンスでは少なめに塗るか、乾燥が遅い塗料をおすすめします。
キズや汚れが付いてしまって気になる時は、サンドペーパーなどで落としてからオイルを塗ればきれいになります。詳しい方法はご相談ください。
オイルのついた布は乾燥中に自然発火することがあると言われています。詳しくはお使いになる製品の注意書きをご覧下さい。
引き出しの動きが悪くなった時は、引き出しの滑りが良くなるようにロウなどを塗って下さい。
ろうそくを接地面に擦り付けるだけでも大丈夫です。